|
災害より10日以上経った街の様子を報告をします。 津波の被害を受けたタイの場合は、部分的に壮絶な被害が出ているものの、海岸線沿い以外の場所は概ね大丈夫であり、すぐに幹線道路が生き返り、さらにタイ政府の迅速な対応により、援助物資も早くより行き渡り、避難誘導も手際が良かったと言えます。 カオラックエリアでは、倒れていた電柱もすぐに立ち上がり、電気や電話回線などのインフラも早くより復活しています。街の様子ですが、小高い場所にあって津波の被害を受けなかったエリアには、既に人がもどり、ホテルや商店、小さなレストランなどがオープンし、観光客のためではなく、地元に残っている人、救援や捜索に来る人に利用されています。 そこだけを見ていると、一見、何事も無かったかのようですが、振り返るとすぐ横のエリアは、波にさらわれ、あったはずのものがごっそりと無くなり、重機により整地された何も無いだだっ広い空き地が広がり、海が見えなかったはずの場所から海が見えます。 多くのものを飲み込んだはずの海は、今はただ、太陽光を受けてキラキラと輝き、何事も無かったかのように無責任に穏やかです。 懸念されていた治安の悪化は思っていたほどではありませんが、特に夜は一歩外に出ると、とても寂しいゴーストタウンの様相となっており、以前の活気からは想像もつかない状況です。 総括して言えることは、迅速にして適切な復興活動が行われており、エリアが落ち着きを取り戻すこと自体は時間の問題ということです。 ここまで、ポジティブな話も交えて復興状況を書きましたが、未だ多くの被災者が苦しんでおり、多くの報われない犠牲者が出ていることは事実で、一部のリゾートが開業しているとは言え、カオラックは町の多くのエリアが壊滅的ダメージを受けています。 復興途上の今現在、決して快適なリゾート地とは言えない状態です。 本当の意味での復興は、もう少し時間を要するものでしょう。
by bigbluediving
| 2005-01-08 15:32
| カオラックの様子
|
ファン申請 |
||